大王崎沖のイシナギ釣り  

深海釣りのポイントとして有名な、三重県大王崎沖にスルメイカの回遊が始まると、イシナギ釣りがスタートする。
この季節のイシナギは、水深150m前後に沈む沈船などの障害物に産卵の為に集まり始める。
少し遅れていたスルメイカの回遊も始まった7月2日にイシナギを求めて三重県・鳥羽 石鏡港の『利久丸』(☎090-2571-0807)に出かけた。
石鏡港を出て、40分程走った所でエンジンがスローになり、まずはイシナギ釣りの餌に使うスルメイカ釣りからスタートする。
スルメイカ釣りに使用するタックルは、ショートロッド1本釣り150LにコマンドX・4NPを使い、仕掛けはプラヅノ14cmの5本針で120号のオモリを使い釣り始める。仕掛けを投入すると、100mを超えたあたりでラインがストップし、落ち込みでスルメイカが乗り、胴長20cmほどの餌に使うにはベストサイズのスルメイカが乗り、その後も水深100m~140mの棚で、同級のスルメイカを退屈しない程度に上がり、釣り上げたスルメイカは船のイケスに入れて置いて、餌に使うスルメイカを確保したところでイシナギのポイントに移動する。

イシナギのポイントは、水深120m~200m前後の沈船を狙うが、当日は140mの沈船ポイントで釣り始める。
イシナギ狙いのタックルは、パワーファイターゴング230MにコマンドX・9NPの組合せで、ハリス50号の泳がせ仕掛けにスルメイカが弱り難いように耳(エンペラ)の部分に針を差して、250号のオモリを使い船長の合図で投入する。
最初の流しではイシナギからの反応は無かったが、2度目の投入をして海底から5mほどオモリを上げてアタリを待っていると、竿先に少し変化が現れたと同時にロッドが舞い込み、強烈な引きをロッドが吸収するようにいなしながら海面にポカリと浮いたのは15kg級のイシナギ。
釣り上げたイシナギから針を外して、ハリスを点検して見ると針のチモトがザラザラになり、傷がついているのでハリスを交換して再び仕掛けを投入すると、今度は釣友のロッドが海中に舞い込み20kg級のイシナギが上がり、続けて夏ちゃんのロッドも舞い込んでイシナギの強い引きに悲鳴を上げながら海面に姿を現したのは10kg級のイシナギだったが、イシナギの引きの強さに驚いていたが、その後20kg級のと当日最大の30kg級を1本づつ追加して、3人で10kg~30kg級のイシナギを5本釣り上げて納竿となった。
イシナギは、活性の高い時は一気にスルメイカを飲み込んでロッドを舞い込ませるが、警戒心を持ち始めると、スルメイカを噛んでは離しを繰り返して食い込みが悪くなるので、こんな時はアタリが出たらゆっくりとラインを巻いてスルメイカが逃げるような演出をして見ると食い込みが良くなり、当日も後の2匹はこの誘いで食い込ます事ができた。
イシナギ狙いは、開幕当初は10kg~30kg前後のイシナギが多いが、水温が上がり餌も生きたサバなど変わり始めると100kg近い大型も出るので、しっかりしたタックルで挑戦してほしい。

田中 敏哉


石鏡港 利久丸  TEL:090-2571-0807
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