那智勝浦・浦神沖の鬼カサゴ釣り 

北よりの季節風が吹き出して、気温に水温が下がり始めると鍋物のネタとして根魚の恋しい季節を迎える。今年の7月に開業した那智勝浦・浦神港の幸心丸は、浦神沖のポイントで根魚(赤ムツ・鬼カサゴ・アマダイ・ガシラ)を中心にコンスタントな釣果を上げていると聞き、11月19日に釣友と出かけてきた。朝6時過ぎに浦神港を出港し、水深230m前後のポイントで赤ムツ狙いからスタートする。タックルは、150〜200号のオモリに対応するパワーファイターⅡ240Lに電動リールはコマンドAD-3をセットして使用する。赤ムツ狙いには200号のオモリと赤ムツの鋭い歯を考慮してハリス8号の仕掛けを使用する。餌にはサバとスルメイカの切り身を使用する。仕掛けを投入後、天秤を底から1.5m程上げてアタリを待っていると竿先にモゾモゾとした反応が出たので、ラインを少しだけ巻いて誘いを掛けてみると、わずかな抵抗を見せて上がってきたのは25cm程のユメカサゴだった。仕掛けを投入する度にユメカサゴは釣れるが、赤ムツからのアタリは無く、赤ムツは諦めて水深100〜150mで鬼カサゴを狙う事にする。

水深が浅くなったのでオモリも150号に替え、仕掛けもハリス6号に替えて釣り始めた。すると天秤を底から上げた途端にゴンゴンと竿先を叩くアタリで30cm級のアヤメカサゴが釣れた。釣友の竿も曲がり、同級のアヤメカサゴが立て続けに釣れて楽しませてくれた。流し釣りなので、ポイントを過ぎるとアタリが全く無くなり、船長が潮上がりをしてポイントを探ってくれた。100mのポイントで、鬼カサゴのポイントに入った様で、カサゴとは違う竿先をモゾモゾとしたアタリが出た後にラインを少し巻いて誘いを掛けると竿先をガタガタと叩く鬼カサゴ独特の引きを見せて楽しませてくれた。鬼カサゴは、浮き袋が無いので水圧に強く、水面迄暴れるので釣り味も楽しく、食べても美味しい魚だが、潮の流れに敏感で程よく流れていた潮が止まると急に口を使わなくなる様でした。再び潮が動き出すと鬼カサゴにアヤメカサゴ等がボツボツ釣れ、鍋料理の材料も揃ったところで納竿とした。当日は、赤ムツの喰いが悪かったが、喰いの良い時は二人で30匹程釣れた事も有るので、次回は赤ムツに期待して釣行したいと思う。

那智勝浦・浦神港の幸心丸(080-2505-1140)
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