ポイントは航程僅か数分の真沖。海岸通りの交通状況がはっきりと確認でき、初めての釣人は一様に「もう着いたの?」と慌てる。こんな岸近くにも拘らず水深は400m前後。ボウズ覚悟とはいえ、2キロ以上の「大ムツ」を「専門に狙える」のだから更に驚き。
 基本的には船中型を見ることができれば御の字のスタンスだが、時に短時間で船中3〜5本を仕留める事もある。ちなみに船宿記録は2001年11月の5.8キロ(同日に2本)。 また、脇を固めるゲストフィッシュ陣として30〜40センチのキンメ、1〜2キロのメダイ、40〜60センチのクロシビカマス、珍しいところでは2〜3キロのヒレジロマンザイウオ(シマガツオの仲間)など。更に深場を攻めるとキロ前後〜4キロクラスのアコウダイや、希だが20〜40キロのアブラボウズも顔を出す。 
 ムツ場、アコウ場共に数混じる(水温によっては全くアプローチがない場合もあるが)数キロ〜30キロ(アベレージ15〜20キロ)のバラムツはここでは厄介者扱いだが、釣趣では最高にエキサイティングな相手と言える。